『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』イラスト映画レビュー

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〈映画情報〉
【原題】 Spider-Man: No Way Home【米国公開日】2021年12月17日【日本公開日】2022年1月7日
【製作国】アメリカ【上映時間】149分
【ジャンル】ファンタジー・アドベンチャー・アクション・恋愛・アメコミ原作
【監督】ジョン・ワッツ【脚本】クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のレビュー

いつまでも子供もままでいられたら、幸せだろうな。
ピーター、MJ、ネッドの親友3人組を見ていてそう思った。高校の最終学年という、大人でもなく子供でもない微妙な年頃。そんな頃に、一緒にいて心底楽しい親友がいたら、それは無限に楽しくて、100%自分たちだけの時間を過ごすことができるだろう。

ただし、無条件に楽しいだけの時間というのは、そんなには長く続かない。かならず終わりがやってくる。まず、高校を卒業したら、3人の関係性には変化が起こるだろう。それは仕方がないことだ。新たな道に進めば新たな出会いがあり、新しい関係性が築かれていく。高校時代とまったく同じというワケにはいかない。

でも、それでもいいんだ。高校時代、3人で過ごした時間は、だれも立ち入ることのできない特別な時間だった。3人だけの真実の空間だった。高校を卒業したら、家を出て自分のことは自分で面倒を見て、独り立ちしていかなかければいけない。いつまでも子供のままで過ごしてもいられない。

大人と子供の違いがあるならば、それは、「責任」を自分で取れるかどうかということではないだろうか。大人になれば、自分の失敗は自分で責任を取る。自分の言動にも責任を取る。

【大いなる力には、大いなる責任が伴う】

スパイダーマンシリーズで使われてきたこのフレーズの真の意味に、今回初めて気づけた気がする。「責任をとる」ということは、思っていた以上に、重たい決断なのだ。

【峯丸ともかのイラスト映画紹介】


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