2022年4月22日(金)は、地球について考える日「アースデイ」。ナショナル ジオグラフィック作品を含め、日頃から環境問題や地球温暖化をテーマにした多彩なラインナップを配信しているディズニープラスで、アースデイに鑑賞したい10作品を5つのテーマに分けて選びました。
環境問題、人間と生物、そして地球そのものについて、アニメーション、ドキュメンタリー、実写映画からチョイスし、作品のストーリーと「アースデイ」にちなんで選んだポイントを記しています。この機会に、地球に暮らすわたしたち人間の生活について、考えてみませんか?
動物たちから教わる地球の暮らし方】
①『ディズニーネイチャー/ホッキョクグマの子育てサバイバル』
【ストーリー】
地球温暖化の影響で氷が溶け、流氷が少なくなると、ホッキョクグマの餌場はさらに狭くなる。特に双子を抱えた母親グマには深刻な状況だ。ディズニーネイチャー『ディズニーネイチャー/ペンギンの住む氷の世界』』の制作チームが、季節ごとに新たな試練を迎える北極の厳しい大地で、寄り添いながら生き抜くホッキョクグマの母子の絆を追うドキュメンタリー。
北極の動物たちを20年近く撮影してきた経験値のあるクルーが、最新のドローンとジャイロ搭載カメラを使用し、奇跡的な映像の数々を撮影することに成功しています。
美味しい餌を食べたあと、脂で汚れた体を海で洗い流すホッキョクグマの親子。まるでパーティーをするかのように楽しげなその様子をクローズアップで撮影している映像は、ファンタジー映画のワンシーンのようにドラマティックでした。命を食べて命をつなぐ、美しくも厳しい大地で暮らすホッキョクグマの生態を知ることができる貴重なドキュメンタリーです。
②『世界大自然紀行 地獄谷のニホンザル』
【ストーリー】
日本の中部地方の山奥に暮らすニホンザルの群れを追いかけるドキュメンタリー。日本アルプスの雪深い森に暮らすサルたちは、親子で温め合いながら木の上で眠り、朝になると地獄谷のサル専用温泉に浸かり冷えた体を温める。
気難しい群れのリーダーのクロさんと、人懐っこい子猿のヒロの絆など、1年間を追いかけたからこそ撮影できたニホンザルたちの生態を美しい日本の四季の映像と共に描き出す。
【ポイント】
ヒエラルキーに厳しいニホンザルの群れですが、温泉に浸かるときは無礼講という制度が魅力的でした。ケンカ相手を毛づくろいして関係を修復するニホンザルの賢さは、厳しい自然環境の中で孤立せず生き抜くための知恵でもあります。
【大自然と向きあう人間たち】
③『サメと遊ぶ伝説のダイバー』
【ストーリー】
水中撮影とサメ研究のパイオニアであるオーストラリア出身のダイバー、ヴァレリー・テイラーの人生に迫るドキュメンタリー映画。スピアフィッシング競技のチャンピオンから、水中カメラマンの夫ロンと共に、熱心なサメの保護活動家になるまでの軌跡を、息をのむような水中の記録映像とヴァレリー本人のインタビューを交えて紹介する。
【ポイント】
夫と共に映画『ジョーズ』(1975)の撮影に参加したヴァレリーですが、あまりにも映画の恐怖の印象が強すぎて「サメは人間を襲う」というイメージが広まってしまったことに心を痛めていました。それ以降、 サメの恐怖にまつわる神話を払拭することに尽力しています。女性ダイバーのパイオニアでもある彼女のライフワークは、現在のサメに関する知識の基礎となっています。
④ 『エクスプローラー 世界最後の秘境テプイ』
【ストーリー】
ナショナル ジオグラフィックの長寿番組「エクスプローラー」シリーズの最新作。今回のミッションは、伝説の生物学者ブルース・ミーンズ博士を、アマゾン奥地にある巨大な「天空の島」とも呼ばれる秘境テプイの頂上まで送り届けること。アカデミー賞受賞ドキュメンタリー『フリーソロ』のエリートクライマー、アレックス・オノルドと、世界トップクラスのクライミングチームが同行し、危険なジャングルを歩き、1000フィートの断崖に挑戦する過酷すぎるミッションに挑む姿を描く。
【ポイント】
秘境テプイは約16 億年前の岩石で形成された断崖で、その頂上は保護すべき多様な生物の宝庫でもあります。生物学の研究には欠かせない素材が集まる可能性が高く、高齢でありながら挑戦するミーンズ博士の探究心は、まさにエクスプローラー(探検家)です。
【ディズニープラス実写映画で考える環境問題】
⑤『ゴリラのアイヴァン』
【ストーリー】
キャサリン・アップルゲイトの児童文学「世界一幸せなゴリラ、イバン」が原作。ショッピングモールに併設された小さなサーカスの檻の中で暮らす、心優しいゴリラのアイヴァンが主人公。ある日、野生の家族から引き離された赤ちゃんゾウがサーカスに連れてこられたことがきっかけで、外の世界を知らないはずのアイヴァンの心に、故郷の森への思いが芽生え始める。
【ポイント】
擬人化されたゴリラやゾウ、犬などの動物たちは、最新技術のCGグラフィックで描かれており、実写の俳優が加わるシーンでは、CGであることを忘れてしまうほど違和感のない映像に驚かされます。
ディズニー映画らしい友情の物語を楽しめますが、それと同時に、サーカスで生活する動物と人間の立場を相対化して描くことで、サーカスや動物園など「人間の保護下にある動物の存在」について、考えさせられる作品になっています。
⑥『デイ・アフター・トゥモーロー』
【ストーリー】
地球温暖化による海水温度の上昇が原因で、1万年前の氷河期と同じような異常気象が発生するディザスタームービー。
いち早く気象変動に気づいた気象学者のジャック・ホーンは、ワシントンD.C.で大統領に対処法を伝えたあと、ニューヨークにいる息子を救う無謀な旅に出る。同級生と一緒にニューヨークに来ていた息子のサムは、父親譲りの知識を活かし、国立図書館に逃げ込んだ仲間を救うが、上空には超大型の嵐が発生し、急激な気温の低下という危機が迫っていた。
【ポイント】
地球が温暖化すると氷河期がやってくるかどうかの学術的議論は別にしても、どのような現象が起こり得るのかという知識は必要です。
パニック映画としてエンターテインメント性が高く、最後まで目が離せません。図書館に避難した人たちが、「外に出て南へ向かうか、このまま図書館に留まるか」の判断を迫られるシーンがリアルで、極限の心理状態下の決断が生死の選択につながることを考えると、平時から危機管理能力を磨いておくことの重要性を感じます。
【ディズニー×ピクサーアニメーションで知る地球の中の人間】
⑦『ウォーリー』
【ストーリー】
29世紀、人間の姿がない地球で、ゴミを収集しつづけるロボット「ウォーリー」のラブ・ストーリー。
700年の間、最後の1台になっても荒れ果てた地球でゴミ拾いをする中で、独自の感情を持つようになっていたウォーリーの夢は、いつか誰かと手をつなぐこと。ある日、宇宙から大きな宇宙船がやってきて、中から現れた美しいフォルムのロボット「イヴ」に、ウォーリーは恋愛感情を抱く。
【ポイント】
冒頭から約40分間、ほとんどセリフを使わず、無声映画を参考にしたビジュアルストーリーテリングでロボットの繊細な感情を表現しており、映画としての芸術的評価も高い作品です。
地球に降り立ったイヴの目的と、消えた人間の行方の謎は、後半で一気に明らかになり衝撃的な展開を見せます。人間が作り上げた物質社会と、豊かな自然環境を育む地球の共存について考えさせられる内容でした。
⑧『ファインディング・ドリー』
【ストーリー】
大ヒットした映画『ファインディング・ニモ』の続編。忘れん坊で数十秒前のことを忘れてしまうナンヨウハギのドリーが主人公。ある日、忘れていた父と母の存在を思い出したドリーは、カクレクマノミのニモとマーリンの力を借りて、両親を探す旅に出発。たどり着いたのは、多様な生物を飼育している海洋生物研究所だった。
【ポイント】
どんなときも明るく前向きなドリーを助けるために、海ガメのクラッシュ、ジンベイザメのディスティニー、シロイルカのベイリーなどおなじみの仲間も登場する楽しい物語です。
それと同時に、海の生き物が人間に捕らえられ、壁に囲まれた水槽に入れられ自由を奪われる様子をしっかりと描き、環境問題に目を向けることも忘れていません。
【ドキュメンタリーで考える地球】
⑨『ビッグ・リトル・ファーム リターンズ』
【ストーリー】
カメラマンのジョンと料理家のモリーが、「自然と共生する究極の農場」を作る様子を記録した映画『ビッグ・リトル・ファーム』(2018)の続編。理想の生活を求めてロサンゼルスの都市生活を捨てた夫婦が、植物・家畜・野生動物・人間の調和を求め、荒れ地を美しい農場に変えていく様子を記録した前作から4年、自然と調和して生きる農場生活をさらに探求する彼らの姿を捉えたドキュメンタリー。
【ポイント】
都会暮らしをしていた夫婦が、アプリコット・レーン農場を運営していく様子をこの目で見ると、「自然と調和した暮らし」の大きな可能性を感じます。サークル・オブ・ライフを実践している彼らの農場での生活は、人類の未来への希望につながる「理想の暮らし」かもしれません。
⑩『ウェルカム・トゥ・アース あなたの知らない地球』
【ストーリー】
地球上には、まだ人間の知らない場所がある。俳優のウィル・スミスがナビゲーターとなり、火山、深海、国立公園、砂漠など、知られざる地球の姿を解き明かすドキュメンタリー・シリーズ。プロの探検家に導かれたウィルの刺激的な冒険の旅が、6つのエピソードで紹介される。
【ポイント】
世界の秘境をこの目で見るために、探検家は命がけでギリギリの場所に挑みます。「登山もしたことがない」というウィル・スミスが、視聴者の代わりに冒険に出発し、美しい地球の映像を届けてくれるので、究極の場所の神秘的な映像を自宅で安心して楽しむことができます。
ディズニープラスでアースデイ関連作品を楽しむ
今回ご紹介した10作品の他にも、ディズニープラスでは、地球温暖化や環境問題をテーマにした作品が多数ラインナップされています。